2025年12月10日 公開
Capture One 16.7.2 では、PSD/PSB への書き出し時にマスクをアルファチャンネルとして出力できる機能をはじめ、レイヤー・ツールにマスクサムネイルを追加、Combine Masks(複合マスク)機能を改良、Capture One Live における星評価およびカラ―タグの保持期間を延長、特定のAIツールに対してSnapdragon NPU による高速化を可能にするなど、数多くの新機能とワークフローの強化を導入しました。また、Canon EOS R6 Mark III、Leica Q3 Monochrom、Sony FX2 に対応するカメラサポートが加わり、各種不具合も修正されています。
なお、Capture One 16.7.2 は、16.7.0 で作成されたセッションやカタログとの後方互換性を有しております。16.6.6 以前のバージョンで作成されたドキュメントをご使用の場合は、アップグレードが必要となります。
詳しくはこちら:
- セッションをアップグレードする[Upgrading a Session],
- カタログをアップグレードする [Upgrading a Catalog]
- バックアップから復元する[Restoring from a backup].
Table of contents (目次)
- 新機能および機能強化
- ユーザー体験およびパフォーマンスの向上
- カメラ サポート拡張
- レンズ サポート
- バグ修正
- システム要件
- Capture One のダウンロード・インストール・アップデート
- 推奨事項および制限事項
新機能および機能強化
PSD/PSB ファイルへの書き出し時にマスクをアルファチャンネルで出力
AI生成マスク、輝度選択マスク、手描きマスクを問わず、Capture One 内で作成したすべてのマスクを、PSD および PSB 形式へ書き出す際にアルファチャンネルとして保持できるようになりました。長らくご要望をいただいていたこの機能の開発により、正確なセレクションを他のアプリケーションへそのまま受け渡すことができ、アルファチャンネルを前提としたワークフローで、追加作業や変換プロセスを省けます。
詳細については[Export masks as alpha channels in PSD/PSB files]をご覧ください。
レイヤー & マスクツールにおけるマスク・サムネイル
各レイヤーに、小さなマスク・プレビューのサムネイルが表示され、容易に適用範囲を把握できるようになりました。これにより、レイヤー構成の整理が早くでき、特に複数のマスクを扱う編集で、作業の明瞭性が向上します。
詳細については[Overview of Layers and Masks]をご覧ください。
ユーザー体験およびパフォーマンスの向上
Combine Masks(複合マスク)機能の改善
サブマスクにおけるマジック・ブラシの使用
マジック・ブラシがサブマスクの作成および編集にも対応しました。これにより、複雑なマスク構造を構築する際により高精度の操作が可能となります。
サブマスクの名前変更
サブマスクに名前を付け直すことで整理が明瞭になります。
改良されたレイアウト
新しいアイコンに刷新され、全体像がより明確に把握できます。また「デフォルトとして設定」ボタンは削除され、選択内容は自動的に保存される仕組みになりました。
詳細はこちらCombine Masksをご覧ください。
Capture One Live における星評価およびカラ―タグ保持期間の延長
Capture One Live で共有された 星評価とカラ―タグは、Live セッション終了後もさらに30日間保持されるようになりました。有効期限が切れた Live コレクションでも、セッションまたはカタログを開くと、コラボレーターからのフィードバックが自動的にダウンロードされ、評価やタグが失われることなく反映されます。
詳細はこちらCapture One Live overviewをご覧ください。
Snapdragon NPU による特定の AI ツールの高速化
Snapdragon を搭載した Windows on ARM システム上で Capture One を実行する際、以下のツールにおける AI 処理が Snapdragon NPU によるハードウェア アクセラレーションに対応しました。
- AI Crop
- Culling
- Dust Removal
- Match Look
- Retouch Face Skin
対応する AI 処理を内蔵 NPU にオフロードすることで、操作がより高速かつ滑らかになり、CPU および GPU の負荷も軽減されます。Capture One は対応ハードウェアを自動的に検出し、利用可能な場合は NPU アクセラレーションを自動的に使用します。
詳細については「Capture One System Requirements and OS Support」をご覧ください。
カメラ サポート拡張
- Canon EOS R6 Mark III:有線/無線テザリング、ライブビュー、ReTether に対応
- Leica Q3 Monochrom:有線テザリング、ライブビューに対応
- Sony FX2:有線/無線テザリング、ライブビューに対応
レンズ サポート
- Canon RF 45mm F1.2 STM
バグ修正
一般
- OM System OM-1 Mark II の一部 RAW ファイルが正しく描画されない不具合を修正しました。
- ヒール適用時の自動ソースポイント選択が正しく動作しない問題を修正しました。
- Leica SL3 にて LCC を作成する際、誤って警告が表示されることがある問題を修正しました。
- Olympus 12–45mm Pro レンズ使用時、特定の条件下でレンズプロファイルが自動適用されない不具合を修正しました。
macOS
- ホットフォルダーを有効にした状態で Capture One ドキュメントを閉じるとクラッシュする可能性がある問題を修正しました。
Windows
- レンズ補正ツールをリセットした後、ビューワーが更新されない場合がある不具合を修正しました。
- 無効化したレイヤーが、カタログを閉じて再度開くと再び有効になってしまう問題を修正しました。
- 被写体マスクおよび背景マスクの生成が、カメラ内クロップ範囲に制限されてしまう不具合を修正しました。
システム要件
最低システム要件
- macOS 14 ~ macOS 26(macOS 14.8.2、15.7.2、26.1 でテスト済み)
- Windows 10 64-bit 22H2 ~ Windows 11 25H2(Windows 10 64-bit 22H2 および Windows 11 25H2 でテスト済み)
- Intel Core i3(第1世代)または AMD Jaguar ファミリー CPU / Qualcomm Snapdragon Elite X
- RAM:8 GB 以上
- 空きディスク容量:10 GB 以上
- キャリブレーション済みモニター(1280×800、24-bit カラー以上)
- インターネット接続が必要(Capture One Live やクラウドサービスの利用時)
- ※ SSE4.2 CPU 命令セットが必須です。詳細は Intel‘s websiteをご確認ください。
4K モニターについて
4K モニターで最適なパフォーマンスを得るには、処理負荷の増大に対応するため、上記の最低仕様を2倍に引き上げることを推奨します。
また、強力な画像処理過程に対応するため、十分な VRAM を備えた高性能 GPU の使用を強く推奨します。
詳細はCapture One System Requirements and OS Supportをご参照ください。
Capture One のダウンロード・インストール・アップデート
手順についてはDownload, Install, and Update Capture Oneのページをご覧ください。
推奨事項および制限事項
※ ここに記載されている情報は予告なく変更される場合があり、意図しない誤りが含まれる場合があります。
ご不明点やご質問はhttps://support.caputureone.com/からご連絡ください。
一般的なガイドライン
- 未対応の画像ファイルを含むフォルダーを閲覧した場合、アプリケーションの動作性能に影響を及ぼすことがあります。
- 以前のバージョンで生成されたプレビューは、本バージョンで初めて画像を表示する際に更新されることがあります。これにより、一時的に動作速度が低下する場合があります。
- US(英語)以外のキーボードを搭載したノートパソコンをご使用の場合、標準設定のキーボードショートカットの一部を変更する必要が生じることがあります。
- Adobe Photoshop 以外の外部アプリケーションで画像を編集した場合、予期せぬ動作が発生する可能性があります。
- 仮想化ソフトウェア(例:Parallels、Hackintosh など)上での動作は、システムの不安定を招くおそれがあります。これらの OS 構成でのご使用は推奨いたしません。
- 一部のカメラには、複数回の露光やピクセルシフトによるマルチショット機能が搭載されていますが、Capture One では多くの場合この機能をサポートしておりません。ただし、「スタック」内の単一の RAW ファイルについては、通常のシングルショットとして表示・編集が可能な場合があります。
- ピクセルシフトなどの特殊モードや補助モードは、明示されている場合のみサポート対象となります。提供情報が不十分な場合、または Capture One に関する特殊な情報を必要とされる場合は、captureone.com/supportのサポートセンターまでお問い合わせください。
ファイルサポート(File support)
- HEIC/HEIF サポート
Capture One は、OS が対応している範囲において HEIC/HEIF 形式の 8-bit ファイルをサポートします。Windows 環境でご使用の場合、Capture One における対応を有効化するためには、Microsoft ストアより「HEVC Video Extensions」および「HEIF Image Extensions」の 2 つの拡張機能をインストールする必要がある場合があります。
- Capture One における DNG カラーの扱い
Capture One がネイティブにサポートしているカメラ機種から生成された DNG ファイルには、Capture One 固有のカラー設定が自動的に適用されます。一方、Capture One にネイティブ対応していないカメラの DNG ファイルには、汎用の DNG 標準カラー(DNG Standard Colors)が適用されます。他アプリケーションで埋め込まれた調整や設定情報は、Capture One ではサポート対象外となります。
- その他のファイル形式のサポート
RGB カラースペース以外で作成された TIF/JPG/PSD/PNG ファイルは、Capture One 上で調整を行うことができず、読み取り専用となります。また、レイヤー構造を持つ TIFF および PSD ファイルは表示のみ対応し、再現像を行うとフラット化された新しい画像が生成されます。
- ファイルサイズの制限
閲覧に対応する最小ファイルは、辺の最小サイズが 16 ピクセル 以上である必要があります。編集に対応する最小ファイルは、辺の最小サイズが 512 ピクセル 以上です。最大対応ファイルは 7億1,500万画素 または最長辺 65,000 ピクセル までとなります。
既知の問題
既知の不具合については、Capture One コミュニティ内の専用トピック Known Bugsに一覧が掲載されています。ただし、新バージョンのリリース当日には最新の内容が反映されていない場合がありますのでご留意ください。